スマホゲーム『勝利の女神:NIKKE』の人気キャラクター「アリス」が、エクスプラスからプラスチックモデルキットとして登場しました。
完成品フィギュアでは価格やポーズ固定がネックになっていた方にとって、本キットは”自分の手で理想のアリスを完成させる”という選択肢になります。
このアリスのプラモデルは「パチ組みでも見映えが良く、塗装すれば化ける」タイプのキットです。一方で、パーツ精度や作業量には注意点もあります。
本記事では、造形・色分け・可動・付属品・組立難易度まで、画像情報をもとに専門的な視点で整理します。
本記事の結論を先にまとめると、
・素組みでも完成度は高い
・作業量は中級者向け
・可動とサイズ感を重視する人に向いている
という評価になります。
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商品概要
| 商品名 | 勝利の女神:NIKKE アリス プラスチックモデルキット |
|---|---|
| メーカー | エクスプラス(X-PLUS) |
| 原作 | 勝利の女神:NIKKE |
| 全高 | 約24cm |
| 素材 | HIPS |
| 仕様 | 未組立・未塗装プラモデル |
| 表情パーツ | タンポ印刷1種+水転写デカール2種 |
| 発売予定 | 2026年4月 |
ランナー構成と組み立てレビュー

本キットのランナー構成は、キャラクタープラモデルとしては比較的整理されており、初見でも全体像を把握しやすい設計になっています。
成型色は全7色で、スーツのピンク系だけでなく、髪、武器、関節、台座まで色分けが行われている点が特徴です。胴体や脚部は大きめの一体パーツが多く、組み立て段階でプロポーションが崩れにくい構成になっています。
一方で、細部に目を向けると”作業者の腕前が出やすい”箇所もはっきりしています。太もも、二の腕、前腕といった露出の多い部位には、パーツ分割の都合上、合わせ目が出る構造です。

素組みでも致命的に目立つレベルではありませんが、完成後に鑑賞距離が近くなるモデルであるため、気になる場合は接着→合わせ目消しを前提に考えた方が満足度は高くなります。
関節部はハメ込み精度が比較的タイトで、仮組み段階では「少し硬い」と感じる箇所があります。完成後の保持力を優先した設計と考えられ、実際に組み上がるとポーズ保持は安定します。
ただし、力任せに押し込むとパーツ白化や破損のリスクがあるため、差し込み角度を丁寧に確認しながら進めることが重要です。
組み立て方式は基本的にスナップフィットですが、細身の手首や髪パーツ、背負い物の支持部などは、接着剤を併用した方が安心できるポイントです。展示中に触れる可能性がある場合、完成後のトラブル防止として部分接着を前提に組むのがおすすめです。
作業時間の目安は、素組みで4〜5時間程度です。ランナー数自体は極端に多くありませんが、髪パーツや装備類の組み合わせ確認に時間を取られやすい構成です。初めて美少女プラモデルに触れる方の場合、半日〜1日作業を想定しておくと精神的にも余裕を持って進められるでしょう。
本キットは、「雑に組んでも形になる」が、「丁寧に組むほど完成度が跳ね上がる」タイプです。パチ組み派・仕上げ派のどちらにも対応できる一方で、組み立て工程そのものを楽しめるかどうかが、最終的な満足度を左右するポイントになるでしょう。
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色分け・質感の完成度レビュー

本キットの色分けと質感表現は、「パチ組み前提でも破綻しにくい」点が最大の特徴です。
成型色は全7色構成で、アリスを象徴するピンクスーツ、髪色、武器のダークトーン、関節部の色味まで明確に分けられています。組み立て直後の段階でも、全体の配色バランスが崩れにくく、未塗装状態での完成度はかなり高めです。
ピンクスーツ部分の成型色処理は特に評価できます。写真だけを見ると「おもちゃ感のあるピンクではないか」という不安を抱きがちですが、実際の成型色はやや落ち着いたトーンで、光の当たり方によってツヤ感が変化します。
単色成型でありながら情報量を感じさせる仕上がりになっており、立体物としての陰影が自然に出やすい点は好印象です。

一方で、細部の再現についてはデカールや部分塗装が前提となる箇所も明確です。スーツの縁取りやロゴ、細かなライン表現は成型色だけでは完全再現とはいかず、付属の水転写デカールを使うことで初めて”アリスらしさ”が完成します。
瞳デカールは精度が高く、位置決めさえ慎重に行えば顔の印象が大きく崩れる心配は少ない設計です。
ただし、水転写デカールに不慣れな場合は注意が必要です。特に瞳は予備が限られるため、事前に練習用デカールで感覚を掴んでから本番に臨むことを強くおすすめします。ここを失敗すると、全体の完成度に与える影響が非常に大きくなります。
質感面では、素組み状態だと全体的にやや軽快な印象になります。これは決してマイナスではなく、「プラモデルらしい清潔感」と捉えることもできます。
ただ、完成品フィギュアに近づけたい場合は、スミ入れやトップコートを施すだけでも印象が大きく変わります。特に半光沢〜つや消し寄りのコートを選ぶことで、スーツ部分の密着感や髪の立体感が一段引き締まります。
本キットの色分けと質感は「塗装しない人にも、塗装する人にも逃げ道が用意されている」設計です。素組みでも一定以上の完成度が保証されており、そこからどこまで手を加えるかは作り手次第。プラモデルとして非常に良心的なバランスに仕上がっています。
可動・ギミック・付属品レビュー

本キットの可動設計は、「キャラクター再現」と「実用的なポージング」のバランスを重視した構成になっています。
可動範囲そのものは、近年の美少女プラモデルと比べて極端に広いわけではありませんが、アリスというキャラクターに求められる射撃姿勢や立ちポーズを自然に再現できる設計が徹底されています。
特に評価できるのは下半身の可動です。股関節まわりの逃げがしっかり確保されており、膝立ちや片脚に重心を乗せた立ち姿でも破綻しにくくなっています。脚部の関節強度も比較的高めに設定されているため、完成後にポーズを付けても時間経過で垂れてくるリスクは低めです。
上半身については、肩・肘の可動が実用的な範囲に収められています。スナイパーライフルを構えた際、無理のない角度で両腕が収まる点は好印象です。
ただし、可動を優先している分、脇や肘周辺の関節構造は露出しやすく、肉感表現を最重視する人には好みが分かれる可能性があります。

武器であるスナイパーライフルは、本キットの見どころの一つです。プラモデルならではのシャープなエッジが活かされており、全体のシルエットが引き締まります。完成後も保持力は十分で、重さによって腕が下がるようなことはほとんどありません。展示時の安定性という点でも安心感があります。
付属品については、過不足のない構成です。表情パーツは、タンポ印刷済みのものと水転写デカール対応のものが用意されており、制作レベルに応じて選択できます。タンポ印刷済みパーツは、組み立て後すぐに”完成した顔”を楽しめるため、初心者にとって大きな助けになります。
一方で、台座はシンプルな構成のため、ダイナミックな空中ポーズや大きく身体を傾けた展示にはやや不向きです。可動域を最大限に活かしたい場合は、他社製スタンドや補助パーツの併用を検討すると、遊びの幅が大きく広がります。
本キットの可動・ギミックは「過剰なギミックで驚かせる」のではなく、「完成後に自然なポーズを長く楽しめる」方向に振り切られています。可動モデルとしての実用性と、キャラクター造形の両立を重視する人にとって、非常に扱いやすい設計です。
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完成後の存在感とサイズ感

本キットを完成させて最初に感じるのは、「プラモデルとは思えない存在感」です。
全高は約24cmと、一般的な1/7スケール完成品フィギュアに近いサイズ感があり、棚やデスクに置いた際も埋もれることがありません。特に縦方向の情報量が多く、ツインテール、上半身、脚部、台座まで視線が自然に流れるため、実寸以上に大きく見える印象を受けます。
前面から見た場合は、アリス特有の柔らかいボディラインとスーツの密着感が素直に伝わり、キャラクターフィギュアとしての魅力が強く出ます。
一方で、このキットの真価は斜め後方〜背面にかけてのシルエットにあります。背負ったスナイパーライフル、髪のボリューム、背中から腰にかけてのラインが重なり合い、立体物として非常に情報密度の高い構成になっています。
展示時の距離による見え方の変化も重要なポイントです。30〜50cmほど離れて見ると全体のプロポーションとポーズの自然さが際立ち、1m以上離れるとライフルとツインテールがシルエットを強調し、キャラクターの存在を強く主張します。

これは固定ポーズの完成品フィギュアでは得にくい、”可動モデルならではの立体的主張”です。
台座込みの設計も、存在感に大きく寄与しています。台座は装飾過多ではありませんが、地面表現とNIKKEロゴによって世界観をしっかり支えています。キャラクター単体が浮いて見えることがなく、展示全体に安定感が生まれます。
ただし、ライフルの全長があるため、奥行きの浅い棚ではやや収まりが悪くなる点には注意が必要です。
また、成型色仕上げと塗装仕上げでは存在感の質が変わります。素組み状態では「可愛さ」と「軽快さ」が前面に出ますが、部分塗装やトップコートを施すことで、完成品フィギュアに近い重厚感が加わります。
同じサイズでも、仕上げ方次第で”鑑賞用モデル”にも”ディスプレイ作品”にも振れる点は、プラモデルならではの魅力です。
本キットは「サイズが大きいから存在感がある」のではなく、「情報量と立体構成が緻密だから存在感が出る」タイプのモデルです。完成後、棚に置いた瞬間に”あ、これは主役だな”と感じさせる説得力があり、NIKKEファンのディスプレイの中心になり得る一体です。
他社フィギュア・完成品との比較

勝利の女神:NIKKE アリス プラモデルを評価する際、よく比較対象として挙がるのは「完成品フィギュア」と「他社プラモデル(特にコトブキヤの美少女キット)」です。それぞれの特徴を的確に理解することで、「どの選択が自分に合っているか」を明確に判断できます。
まず完成品フィギュアとの比較ですが、完成品最大の強みは「購入後すぐに鑑賞できる完成度」です。彩色、細部表現、質感の滑らかさは塗装済み完成品の強みであり、プラモデルでは通常再現が難しい微細部分の陰影やグラデーションもそのまま楽しめます。
この点では、プロの塗装が施された完成品の方が”見栄え”という点で一枚上手です。
しかし一方で、完成品フィギュアはポーズが固定されており、可動や角度変更の自由がありません。アリスの場合、ゲーム内で見せるダイナミックな射撃シーンや立ちポーズを飾ることが目的であれば、プラモデルの可動設計は大きなメリットになります。
本キットは可動重視の設計で、射撃姿勢や脚の曲げ、腰のひねりといった盤面上の表現が可能です。完成品では実現しにくい”自分だけのベストショット”を飾れる点で、本プラモデルが優位に立ちます。
次にコトブキヤなど他社プラモデルとの比較です。コトブキヤの「メガミデバイス」シリーズや「FAガール」シリーズは、汎用フレームによる換装自由度の高さと豊富なオプションパーツが魅力ですが、アリスのようなキャラ専用設計では、プロポーションや造形の志向が異なります。
汎用フレームは確かにポージングバリエーションを増やしますが、キャラクターの特徴的なラインや表情を最優先した設計ではありません。
一方、本商品の設計はアリス固有のプロポーションを最優先しており、胸部や腰の流れ、髪の流線、武器とのバランスといった”キャラクター性”がプラモデルとして正確に立体化されています。汎用フレーム由来の違和感が少なく、ゲーム内のイメージをそのまま立体化したい人にとってはこちらが直感的に手に取りやすい構成です。
価格面でも比較すると、本プラモデルは完成品フィギュア(一般的に3万円前後)よりも大幅に低価格で入手できるというメリットがあります。コトブキヤの特別仕様セットと比較しても、相応のボリュームで価格帯は競争力があります。
これは「まずはNIKKEアリスを自分で仕上げてみたい」という層にとって、市場参入のハードルを下げるポイントになります。
総合的に見ると、
- 「インテリア性・彩色完成度」を最優先するなら完成品フィギュア
- 「シーン再現・ポージング自由度」を最優先するなら本キット
- 「拡張性や換装・パーツ流用」を楽しみたいなら他社汎用キットも選択肢に入る
このように比較軸を明確にすることで、単純な”どちらが良いか?”の議論から抜け出し、自分の楽しみ方に合った選択ができるようになります。
おすすめする人・しない人

おすすめする人
- 完成品フィギュアでは物足りず、自分の手で理想のアリスを完成させたい人。
- 射撃姿勢や立ちポーズなど、飾る角度や表情を細かく調整して楽しみたい人。
- 素組みでも一定以上の完成度が出るプラモデルを探している人。
- スミ入れやトップコートなど、軽い仕上げ作業で完成度を引き上げるのが好きな人。
- NIKKEの世界観を重視し、キャラクター再現度の高い立体物を求めている人。
このキットは「作る工程そのものを楽しめる人」ほど満足度が高く、完成後は自分だけのアリスとして長く飾れる点が魅力です。
\「自分に向いている」と感じた方だけご確認ください/
おすすめしない人
- 組み立て作業や細かいパーツ調整が苦手な人。
- 箱を開けてすぐ、塗装済みの完成状態で飾りたい人。
- デカール貼りや合わせ目処理などの作業にストレスを感じやすい人。
本商品はプラモデルである以上、一定の作業工程が前提になります。制作時間や手間をかけたくない場合は、完成品フィギュアの方が向いているでしょう。
よくある質問(FAQ)
1. プラモデル初心者でも組み立てできますか?
組み立て自体はスナップフィット式が中心のため可能ですが、パーツが細かく、差し込み精度もややタイトです。初めての場合は一気に進めず、説明書を確認しながら時間に余裕を持って作業することをおすすめします。
2. 接着剤は必ず必要ですか?
必須ではありませんが、関節部や細身のパーツ、展示中に触れる可能性がある箇所は接着剤を併用した方が安心です。特に合わせ目処理を行う場合は接着が前提になります。
3. 素組み(塗装なし)でも満足できる完成度ですか?
成型色が7色使われており、デカールを貼るだけでも十分に見映えする設計です。素組み+スミ入れ程度でも、プラモデルとしては完成度の高い仕上がりになります。
4. 瞳デカールは失敗しやすいですか?
精度は高いですが、位置決めがシビアなため慎重さは必要です。水転写デカールに不慣れな場合は、事前に練習用デカールで感覚を掴んでから貼ると失敗リスクを下げられます。
5. 可動ポーズはどこまで取れますか?
射撃姿勢や立ちポーズ、軽い膝立ち程度であれば自然に再現できます。極端なアクションポーズよりも、安定した立ち姿を重視した可動設計です。
6. 完成後にポーズが崩れたりしませんか?
関節強度は比較的高めに設定されており、通常展示であればポーズ保持力に大きな問題はありません。ただし、重い武器を無理な角度で保持させる場合は注意が必要です。
7. 塗装する場合、素材的に注意点はありますか?
素材はHIPSのため、一般的なラッカー・アクリル塗料に対応します。ただし、厚塗りや急激な乾燥はパーツ割れの原因になるため、薄吹きを心がけると安心です。
8. サイズはどれくらいで、展示スペースは必要ですか?
全高は約24cmで、1/7スケール完成品に近いサイズ感です。ライフルの全長があるため、奥行きに余裕のある棚やケースを用意すると展示しやすくなります。
9. 再販はありますか?
再販については現時点で明確な情報はありません。エクスプラス製品は再販まで時間がかかる、または再販されないケースもあるため、確実に入手したい場合は予約がおすすめです。
10. 完成品フィギュアと迷っていますが、どちらが向いていますか?
組み立てや調整を楽しめる方、自分好みのポーズで飾りたい方には本プラモデルが向いています。一方、手間をかけず完成度を重視する場合は完成品フィギュアの方が適しています。
まとめ

勝利の女神:NIKKE アリスのプラスチックモデルキットは、「完成品フィギュアでは得られない体験価値」をしっかり提示してくれる一体です。
成型色の完成度が高く、素組みでも一定以上の見映えを確保できる一方で、スミ入れやトップコート、部分塗装を施すことで完成度が大きく伸びる余地も残されています。
ランナー構成や組み立て精度は比較的良好ですが、細身のパーツや合わせ目処理など、プラモデルとしての作業部分はしっかり存在します。そのため「誰にでも無条件でおすすめできるキット」ではありませんが、制作工程を楽しめる人にとっては、完成後の満足度が非常に高い内容です。
また、全高約24cmというサイズ感と、可動を活かした自然な射撃ポーズは、完成品フィギュアとは異なる魅力を持っています。飾る角度や表情を自分で決められる点は、NIKKEファンにとって大きな価値です。
本キットは、「アリスというキャラクターを”所有する”のではなく、”仕上げて完成させる”ことに価値を感じる人」に向いたプラモデルです。制作の手間を含めて楽しめるのであれば、完成後に感じる達成感は完成品以上のものになるでしょう。
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